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・仕様書発行日及び発行者関連項目(General 2/3)

・提出図書関連項目(Drawings)

・品目一般項目(Equipment General)

以上を品目共通として定義することで、従来品目間に存在した項目の冗長性が解消された。その結果、標準化データ項目をデータ交換に使用する際に必要な造船所・舶用機器メーカでのマッピング作業(各社仕様書項目と標準化データ項目との対応付け)の簡素化と、今後標準化データ項目をメンテナンスする際の作業負荷軽減を見込むことができる。

(2) 塗装

その他企画WGでは、塗装(Painting)についても品目共通の標準化データ項目として定義できないかという議論があった。しかし、塗装の仕様記述については、品目毎に必要項目や表現方法に違いがあり一意に決めることが難しいため、品目共通としての定義を見送り、代わりに、塗装に関する参照用テンプレートを定義した。このテンプレートは、塗装の一般的表現形式を示したものであり、品目別検討において塗装関連項目を検討する際に必ず参照すべきテンプレートである。

(3) 造船所の調達品及び支給品の納期情報

図4-5にそれぞれ示すように、造船所が調達する製品の納期・納入場所、支給品の支給日・支給場所等に関する標準化データ項目を作成した。このデータ項目は、引合段階での設計部門からの概略納期提示用や、契約締結後の納期調整用等の用途を想定していたものである。しかし、本標準化データ項目については、実証実験での有用性や実業務との親和性等の評価が済んでいないため、本プロジェクトでは、他のデータ項目のように仕様書に含めてデータ交換することを原則とせず、本標準化データ項目に準拠しスプレッドシート形式でデータ交換することを推奨するに留めることとした。

 

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図4-5 造船所の調達品及び支給品の納期情報

 

(4) 予備品リスト

企画WGにおいて、造船所での受入や配材などモノの管理を効率化するために、予備品リストをスプレッドシート形式で標準化し、造舶間で電子的に交換できるようにすべきとの提案があった。(社)日本舶用工業会が既にSM標準の一貫として本テーマに取り組んでいるため、本プロジェクトが主体的に進める標準化テーマとせず、本プロジェクトから同工業会に標準化検討を依頼し、その了解を得た。

 

 

 

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