このレポートの分析の要点を示すと以下のようになる。
- 多くのB2B Dot Comsは12か月以内に消滅するだろう。
- 2003年には、4つのeMarketplaceモデルが現れるだろう。
→ Procurement malls:複数の間接材ベンダのカタログを集めた一握りのeMarketplaces。すべての業界にeProcurement(購買)サービスを提供。
→ Commodity marts:クロスインダストリな原材(価格が透明でトランザクションが流動的)を提供する少数のeMarketplaces。
→ Industrial facilitators:間接材(複数業界に渡る非製造材)に関するワークフロー管理とトランザクション効率化を提供する幾つかのeMarketplaces。
→ Vertical hubs:範囲の狭い直接材製品セグメントでサプライ・チェーンと製品開発効率化に取り組む多様なeMarketplaces。
そもそもインターネットの本質は組織の分権・分散を促すところにあり、利益を享受するのはもっぱら利用者であるはずなのに、それを単なる儲け仕事の道具と勘違いして作られた利用者不在のサイトが、今苦境に立たされているという論説が最近出ている。
e-Marketplaceという業態では、それ程多くが生き残ることは考えにくく、間接材の提供、クロスインダストリサービスの提供、共通的な原材や部品の提供、バーティカル・ハブのような利用者本位のeMarketplaceが残るというのが現実的であるだろう。