日本財団 図書館


3.2.2 ANX

ANXは、もともと米国自動車業界でのネットワーク基盤として、取引先やアプリケーションごとに必要だった専用線による接続の問題点を解決するために開発されたSCMである。同様の取り組みは世界各国に広がり、2000年10月に稼働開始した日本の「JNX (Japanese automotive Network eXchange)」を始め、欧州の「ENX」や韓国の「KNX」などがある。

さらに、異なる地域にある利用者間でのデータ交換を可能にするため、これら各地域のネットワーク基盤を相互接続することを検討する国際会議なども実施されている。国際相互接続が実現されれば、例えばJNXに接続しているメーカは、ANXやENXに接続しているメーカとの間でもデータ交換が可能になる。しかし、国際相互接続の実現時期は未定というのが実情である。

このような状況の中、米ANXeBUSINESS社は2000年9月に北米地域以外の世界各国にもアクセスポイントを設置することを発表した。その具体的な取り組みとして、同社は、2001年1月23日「ANX (Advanced Network eXchange)」の認定プロバイダー(CSP)として世界各国でネットワーク・サービスを提供しているEquant(イクアント)社を認定したと発表した。これにより、日本でも欧州全域および環太平洋地域を含めた130カ国以上でANXへのアクセスが可能になる。

イクアントによると、既に大手自動車メーカの1社が、イクアントをCSPとして世界規模でANXを利用することが決定しているという。ただし2001年1月の時点では、料金体系など詳細なサービス内容に関しては確定していない。

【関連情報】

●COVISINTのホームページ(http://www.covisint.com)(英・和文版完備)

●ANXのWebサイト:http://www.anxebusiness.com/

●JNXのWebサイト:http://www.jnx.ne.jp/

●Equant社のWebサイト:http://www.equant.com/

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION