(イ) 吊り上げ又は持ち上げ試験:上部隅金具、下部隅金具、ホークポケットにより吊り上げ・持ち上げ5分間静止する。
(ロ) 積重ね試験*:水平で硬質の平面状にコンテナを置き、規定の荷重を上部隅金具・床に加える。
(ハ) 屋根試験:水平で硬質の平面状にコンテナを置き、屋根の外面強度が最も弱い部分に荷重を加える。
(ニ)床試験*:規定重量の試験装置をコンテナ内部床面を移動させ荷重を加える。
(ホ) 横手方向ラッキング試験:水平で硬質の平面状にコンテナを置き、コンテナの前後隅金具に圧縮荷重及び引張荷重を個別に加える。
(ヘ) 長手方向緊締試験:水平で硬質の平面状にコンテナを置き、コンテナの長手方向に圧縮荷重及び引張荷重を個別に加える。
(ト) 端壁試験*:端壁に荷重を均等に加える。
(チ) 側壁試験*:側壁に荷重を均等に加える。
(リ) 長手方向慣性試験**:コンテナを長手方向軸が鉛直になるように置き、上・下部隅金具に水平方向に緊締する。
(ヌ) 横手方向慣性試験**:コンテナを横手方向軸が鉛直になるように置き、上・下部隅金具に水平方向に緊締する。
(ル) 圧力試験(タンク)**:コンテナを水等の液体で満たし所定の圧力を30分間加える。
(オ) 圧力試験(安全弁)**:圧力を30分間加える。
(ワ) 圧力調整試験(安全弁)***:圧力を常用最大圧力より低い圧力から徐々に上げて行き安全弁を作動させる。
(注) * タンクコンテナは対象外
** タンクコンテナのみ対象
*** 大気開放型タンクは対象外
(3) 危険物容器
危険物を運送する容器は、安全確保の見地から一定の要件を備えなければならず、容器の要件は、危険物運送の基本的要件である。
IMOは、1985年に国連勧告(第3版)の危険物の容器包装(小型容器)に関する勧告をIMDGコード改訂附属書Iに採り入れ、1990年1月1日までに「全ての危険物用の容器包装はこの附属書Iに定める性能検査を受け合格した旨を示す有効な表示をする」ことを加盟各国に勧告した。