(イ) オンシャーシ方式
使用する荷役機器は、ヤードトラクタ及びロードシャーシだけであり、コンテナは常にオンシャーシの状態で運搬ならびに保管される。
本方式では
○ 本船荷役時以外は直接コンテナを荷役する必要がなく、単にトレーラとシャーシを連結するだけで任意のコンテナを移動することが出来るので、他の方式に比べて取り出し効果の良い荷役が行われる。
○ コンテナを直接取り扱わないことからコンテナにダメージを与えることも少ない。
という利点の反面
○ オンシャーシのままで保管するので広大なスペースを必要とする。
○ 膨大な数のシャーシを用意しなければならず、初期投資は他の方式に比べ高い。
等の欠点がある。
(ロ) ストラドルキャリア方式
コンテナクレーンによって陸揚げされたコンテナは一旦エプロン上に卸した後、ストラドルキャリアにより抱きかかえられてマーシャリングヤードに運搬、2〜3段に積み重ねられて保管される。
搬出の揚合は、外来シャーシがターミナル内所定場所に待機、ストラドルキャリアが所定コンテナをマーシャリングヤードから運搬してきてシャーシに積み込む。
利点として
○ コンテナを積み重ねて保管するので、限られたスペースでの保管能力を大きくできる。
○ ストラドルキャリアは極めて小回りがきく機械であり、僅かなスペースでも保管スペースとして有効活用できる。
欠点として
○ 車輪荷重が10トン以上にもなり、フルステアリングによりヤード全域を移動するので、ヤード全域を重舗装する必要がある。
(ハ) トランスファークレーン方式
トランスファークレーン及びヤードトレーラ(ヤードトラクタとヤードシャーシを連結したもの)により荷役を行う。
コンテナクレーンにより陸揚げされたコンテナはトレーラによりマーシャリングヤードに移送され、トランスファークレーンにより3〜5段に積み重ねて保管される。搬出の際は、所定のコンテナが保管されている場所にトランスファークレーンが待ちうけており、外来シャーシが到着したらその場所でコンテナをシャーシに積み込む。