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個品運送において世界主要航路の大部分がコンテナ化されている今日では、危険物運送の円滑さを阻害する結果となっているのが現状である。

 

(1) コンテナ積み揚げの形態

コンテナの海上輸送形態として、大洋を横断して、両大陸の主要港間を運搬するトランスオーシャンサービスと、これを補完する支線サービスとしてのフィーダーサービスとがある。

トランスオーシャンサービス就航のコンテナ船は、大型かつ高速で、陸上諸設備の完備したコンテナターミナルをもつ港を寄港地としている関係上、本船には、コンテナを取り扱う本船設備は一切なく、徹底的に専用化され、高度に能率化、合理化されている。

一方、フィーダー船は、積載コンテナ個数も少なく、船上に荷役用のクレーンを装備しているものもある。

船舶の荷役形態としては

○ 本船荷役装置による

○ 陸上荷役装置(コンテナクレーン)による

○ 移動式クレーンによる

○ 海上クレーンによる

等があるが、コンテナ専用岸壁の基準として「コンテナ化された危険物を専用の荷役機器によってコンテナ専用船に荷役するバースであること。」と基準が設けられていることより、通常、コンテナ専用岸壁においてはターミナルに設置されたコンテナークレーンにより荷役が行われている。

しかしながら、本船上に荷役装置を装備しているフィーダー船等の当岸壁での荷役も考え得ることから、コンテナクレーン以外(本船クレーン、移動式クレーン等)での荷役の実績を調査したところ、危険物積載コンテナを除き特異な例として本船クレーン荷役を行っている実績があったが、通常はすべてコンテナクレーンで荷役が行われている。

 

(2) コンテナターミナル内における荷役形態

ターミナルにおけるコンテナの運搬ならびに保管のための荷役方式は

1. オンシャーシ方式

2. ストラドルキャリア方式

3. トランスファークレーン方式

の3方式があり、それぞれ以下の特徴を有す。

 

 

 

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