小型船舶といっても比較的沖合海域において行動する船舶の意見と思われるが、特に携帯電話利用者のこのような意見が多いのが目立っている。
なお、400メガ無線については、「通信距離が長い」との評価もみられる。
2] 通信相手に関するもの
漁業無線、マリンVHF、400メガ無線などでは、「ワッチしていない時がある」との肝心の時への不安がみられる。
また、アマチュア無線では、「必ずしも海事関係者と通信ができるとは限らない」との指摘がある一方「誰とでも連絡がとれる」「使用者が多い」との意見もみられる。
マリンVHFについては上記と異なり「多数の船が搭載している」という意見、携帯電話では「何時でも、何処とでも連絡できる」という意見がある。
3] 混信などに関して
漁業無線では「漁業者の話しが多い」「混信が多い」、マリンVHF、400メガ無線、アマチュア無線では「混信が多い」、MCA移動無線では「聞き取りにくいことがある」との指摘がみられる。
4] 免許などに関して
マリンVHF、400メガ無線では、表現の違いは様々であるが、現在の免許制度、規制について問題ありとし、これらの廃止、緩和を求めている意見が多くみられる。
5] 価格に関して
マリンVHF、400メガ無線について、「価格が高い」「低価格化を望む」との意見がみられる。
他方、携帯電話、マリンホーン、ワムネットサービスでは、「価格が安い」という意見がある。
なお、衛星携帯電話の低価格化を望む意見もみられる。
6] その他
次のような意見がみられる。
・突発的な転覆や海中転落等の乗員落水時に対応できるものが必要である。
・救命胴衣(浮器)と緊急通信機器(防水)とを一体化する。
・マリンVHFでの気象・海象の定時放送があってもよい。
・携帯電話については、大型船や浮標などを中継、ブースターとして活用を図る。