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○ 携帯電話に関して、「混み合ってくると、繋がり難くなる。」という意見があるが、これはどういう原因によるものか。

○ 限られた海域においては、使用できる中継局も限られる訳で、その海域で多数のものが携帯電話を使用すると、中継局が処理できる容量を越えてしまって、繋がらなくなるという現象をいっているのであろう。

△ 陸上では、人口密度が高いので、中継局も高密度に設置されているが、海上では、使用できる中継局が限られ、一つの中継局に集中するためではないか。

◎ 逆に、見通しの良い場所では、複数の中継局にカバーされるため、携帯電話が繋がらないという現象も見られる。

△ 例えば、東京湾がそうである。

○ 海上での使用を前提として、中継局が配置されていないためと考える。

○ 問10の回答として、無回答が非常に多いが、これはどういうことか。

□ この設問は、緊急事態の経験に関連したものであり、緊急事態を経験していない者については、全て無回答に計上している。

◎ 緊急事態を経験していない者を、無回答としてこの表に入れるのはおかしいので、それを除いた表にすべきである。

□ ご指摘のとおりとする。

◎ この回答者は、ほぼ全員が海技免状受有者であるにも関わらず、イパーブ及び小型船用イパーブを知らない者が、半数以上いるというこの事態をどう理解するべきか。海技免状取得の際の研修、更新の講習等において、これを教えていないということではないか。現在、船に乗る者にとって、GMDSSの知識は必須であり、この教育を一層徹底して欲しいと感じる。

◎ 全体的に、通信手段として携帯電話に対する期待が大きいという気がするが、この点については如何か。例えば、海上における使用可能エリア等を調査したものがあるか。

△ 一部の限られた海域で調査したことはあるが、各携帯電話会社によってまちまちであり、基準となるような資料はない。地元のユーザーは多分良く知っていると思う。

○ NTTでは、携帯電話の使用可能エリアを図にしたものがあるが、おおざっぱなもので、入江や岬の陰等の不感地帯については、はっきり分からないというのが現状である。

□ 海上における携帯電話の使用に関する実態、例えば今話に出た使用可能エリア等もそうであるが、こういった分かっていない部分、問題点、改善策等を調査していく必要があると感じている。現在では、漁業無線を搭載している漁船においても、陸上との連絡は、専ら携帯電話を使用しているという話も聞いている。

 

 

 

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