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(投下式レーダートランスポンダーについて)

○ 価格はどの程度か。

○ 具体的には未だ設定していないが、10万円以下を目指している。こういった機器の場合、ある程度まとまった数を作ることになれば、1台当りの単価は安くなる訳であり、どの位普及させられるかが問題である。

○ 14〜15年前に、試験的に200台ほどを漁船に搭載させてみたことがある。当時は、自動離脱式の、かなり大きな物で、高価でもあったが、性能的には良いものであったと記憶している。

7] 議題2「遭難時緊急時の連絡手段、イパーブ又はそれに代わる機器の自主的な搭載に関する意識等についての実態調査」及び議題3「小型船舶に搭載すべき機器として既存の機器の利用及び新たな機器の開発の検討」

上記2議題について、委員長から具体的な検討を、作業部会において行うことの指示があり、これに対して次の質疑応答、意見等があった。

○ アンケート調査は、質問の仕方によってその意図が解答者に伝わらないことが多々あるので、その点特に注意する必要がある。また、既に何らかの通信機器を保有している者に対し、更に追加でもう一つの設置を求めるのは難しいと考える。従って、既存の機器に新たな機能を加えることで、より迅速、確実に救助機関に通報できるようにするといった方向での検討が有効ではないか。例えば、携帯電話などは、現在広く普及しているので、これにボタン一つで最寄りの海難救助機関に遭難通報を発信するといった機能を付加する等も方法としてあると思う。

□ 別の委員会の関係で調査した結果がここにあるが、20総トン数未満の漁船では、距岸12海里以内での発生が全体の88パーセントである。漁船全体でも距岸12海里以内での発生が全体の82パーセントとなっている。携帯電話の通話可能エリアを考えると、当委員会において携帯電話に関する検討が、当然必要であろうと考える。緊急の場合のみ使用する機器の普及を図ることは、確かに難しいと思う。

△ 携帯電話に関する検討は、結構であるが、携帯電話の元々の使用目的、機能といったことを踏まえたうえでの議論とする必要がある。

□ 携帯電話に例えば防水性といった機能を付加することにより、海上での緊急連絡手段をより確保できる訳で、そういった検討は意味あることと考える。

△ 携帯電話に係る種々の規制もある訳で、単に広く普及しているから、これを利用するという考えは如何なものか。

○ 携帯電話にも種々の制約があり、携帯電話だけあれば、他の通信手段は一切必要ないという事にはならない訳であるが、緊急時に使用できる連絡手段の一つである。そういったことを踏まえてアンケート調査を実施し、また結論に持っていって欲しい。

 

 

 

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