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図4−金沢八景復活大作戦 コンセプト

〜人と生き物の賑わう山野川海・金沢八景を日指して〜

 

8. 結論

今回の社会実験では、都市の沿岸部の持つ多様なポテンシャルをこれからの地域社会を担う子供達の視点から、歴史的景観や生物環境を保持する空間的な価値や地域の文化を維持継承し、経済を活性化するための機能など具体的に表出させることを目的に実施した。その点については、前述の通り、一定の成果を得ることができた。また「イベント」という非日常的な場ではあるが、地域社会を構成する多様な世代(子どもから高齢者まで)や沿岸部や海域に様々利害を持つ層(漁業者、商業者、居住民、来街者)が交流する機会も提供することが出来た。今回の社会実験によって蓄積された社会的方法論は、横浜金沢という限定された地域のみならず、全国の大都市沿岸部で一般化し、活用することが可能なものであることを確信している。(既に愛知県や名古屋市や東京・千葉の市民から視察や問い合わせが相次いでいる。)

今後の課題は、以上の成果を活かしつつ、日常的に、都市沿岸部に関わる多様な主体の異なるニーズを調整し、その資源を維持活用するためのシステムを形成することであり、そのための調査研究に取り組んでいきたいと考えている。

 

 

 

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