ここで、xは波の進行方向にとった距離、tは時間、Aは振幅、kは波数、ωは角振動数である。このような波の場合、水面の水は円を描く。図4は、その様子を時間を追って示したものである。正弦関数は水面の凸凹で、時間と共に右に進む。水面の一点にマーク(黒丸)を付けると、マークは、波の周期で1回転して、もとの位置に戻る。水面の凸凹が一方向に進んでも、水はもとの位置にもどるわけである。この図では、マークはひとつしかないが、実際の水面は、このようなマークが無数に並んでおり、それぞれ回転しているのである。回転が連なると、正弦関数のようになることは直感的には理解することが難しい。そこで、それを理解させるための水面の模型を作成した。