このとき、プライバシーを保護するために、当事者が特定できるような表現(例えば、「うちの課長が」というような)は、避けるように注意します。
グループのメンバーから出されたセクシュアル・ハラスメントの事例をKJラベル1枚につき、1つずつ記入させます。
だれが読んでもわかるような文章で、記入するようにします。
ステップ3] 数量の観察
この時点で、各グループでどのくらいのセクシュアル・ハラスメント事例が挙げられたか、全体で比較してみます。
女性のグループの方が、男性のグループに比較して、多くのセクシュアル・ハラスメント事例が挙げられると思います。
ここで、女性は男性に比べて、多くのセクシュアル・ハラスメントの被害に遭っているし、またその現実について気が付いていることを研修生に気付いてもらいます。
ステップ4] セクシュアル・ハラスメント事例の分類
なぜ、そのようなセクシュアル・ハラスメントが起きてしまうのかを探るために、ステップ2]でKJラベルに書いた事例を各グループで、分類してもらいます。
分類の基準は各グループで決めさせますが、分類の基準を明確にするように指示します。
分類したKJラベルを模造紙に貼り付けます。
ステップ5] セクシュアル・ハラスメント発生原因の究明
なぜ、セクシュアル・ハラスメントが起きてしまうのか、ステップ4]での分類ごとに、その原因をディスカッションし、まとめます。
このときに注意しなくてはいけないのは、その原因は自分たちの側にないかどうかという視点でディスカッションしてもらうことです。