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そして妊娠したことをD課長に伝えると、今度は手のひらを返したように、「うちのセクションは子どもを二人ももって働くことができるほど、暇なところじゃない。いつ異動願いを出すんだ?」と言われたそうである。

 

ケース6:ある日、課長のAさんは、部下のBさん(女性)から、こんな相談を受けた。

「実は同僚のCさん(男性)のことなんですけれど、ここ3ヶ月くらい、しつこくつきまとわれているんです。1回だけ一緒に食事をしたことがありますが、それは私には彼とお付き合いをするつもりがないことを伝えるためで、私もはっきりとそういいました。Cさんはそれにもかかわらず、自宅まで電話をしてきて『僕は君なしでは生きていけない。結婚して欲しい』なんて言うんです。休みの日に、自宅の前にまで来ていたときもあったし、はっきり言ってストーカーです。なんだか気持ち悪くて…。どうにかならないでしょうか」

 

ケース7:人事異動によって新しく係長のAさんの部署に課長としてやってきたBさん(男性)の歓迎会の席で、Aさんは驚くべき光景を目にした。それは普段は紳士的なBさんの豹変ぶりである。アルコールが回るほどに、Bさんは不必要に女性の体に触ったり、カラオケのデュエットを強要したりする。その場に居合わせた課内の女性たちは、不快な表情をしている。

 

ステップ2] ケーススタディーによる解決の方法のディスカッション

前述のケースのような事態が発生した場合、監督者としてどのような解決方法をとるのが好ましいか、グループでディスカッションします。

 

 

 

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