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では、参加型の研修スタイルにはどのようなものがあるでしょうか。これらについて、いくつか紹介してみましょう。

1] チェックシートによるセルフチェック

インストラクターが用意したチェックシートを利用して、研修生自身にセルフチェックをさせ、その後、インストラクターが一つ一つの項目に対してコメントをしていく手法です。

研修の時間に限りがある場合や、研修の導入部分で、研修生の緊張感が高いときなどに、有効的な手法です。

<チェックシートの種類>

ア 知識を確認するためのチェックシート

セクシュアル・ハラスメントに対する知識は、研修生によってかなりばらつきがあります。その理由は、セクシュアル・ハラスメントが人権問題であるため、もともと人権意識の高い人は、その人の考える常識の範囲でも、かなりの知識レベルを期待できますが、そうでない人となると、それは期待できません。何も知識がないならまだしも、偏見というような誤った認識をしている人がいるなど、そのレベルは様々です。また、監督者だから正しい知識を持っている、一般職員だからもっていないというものでもありません。あくまでも個人差の問題です。

そこで、チェックシートなどを利用して、自身の知識レベルを客観的に把握し、セクシュアル・ハラスメントについて正しい理解を促すための動機付けに活用することが望ましいでしょう。

 

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