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6 セクシュアル・ハラスメント防止のための研修手法

 

労働大臣の指針にもあるように、セクシュアル・ハラスメントを防止するためには、セクシュアル・ハラスメントを許さないことを明確にし、これを周知・啓発することによって、職場環境や慣習を変えることが重要になってきます。

では実際に、どのような研修手法を用いるのが有効なのかについて、考えてみることにしましょう。

 

(1) 研修の目的

セクシュアル・ハラスメント防止のための研修は、どのような職員を対象にするかによって、その目的に若干の違いがあります。研修の対象者別に目的を考えてみます。

1] 監督者向け

セクシュアル・ハラスメントを防止するためには、監督者にはどのような意識や知識が必要でしょうか。

まず監督者の場合も、一人の職員であることを考えると、「自分が加害者にならない」「自分が深刻な被害者にならない」ための、意識や知識が必要になります。

そして監督者という立場上、「職場において、セクシュアル・ハラスメントを発生させない」「職場において、セクシュアル・ハラスメントが発生した場合、適切な対応をとる」ことも、当然求められます。

以上の点を考えると監督者を対象とした研修の目的は次のようになるでしょう。

ア セクシュアル・ハラスメントについて正しく理解をする

イ 自分が加害者にならないための行動規範を身につける

ウ 自分が深刻な被害者にならないための行動をとることができるようになる

 

 

 

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