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なお、採用直後の職員、管理・監督者に昇進した職員、単身赴任の職員、定年を目前にした職員及び妊娠、出産した女子職員等、特定の状況を捉え、それぞれの事情に応じた対応をしていくことも効果的である。

(2) 職員としての対応(セルフ・コントロール)

現在の社会状況においては、職場内外でストレスが増加傾向にあり、いかにしてストレスと上手に付き合うか、つまりストレス・コントロールが益々大切となってくる。そのためには、有害、不快なストレス因子を発生させない生活行動が必要であり、また、ストレスを蓄積させないための解消を図ったり、場合によっては、ストレスから逃避せず、これに打ち勝って有益化したり、乗り越えたりする努力も必要なことである。主な留意事項は次のとおり。

ア 心身一如といわれ、心とからだは切り離しては考えられず、両者同時に不調になるものである。からだの健康は、メンタルヘルスの面からいっても大切なことである。食事、休養をはじめ生活に規則性を持たせ、かつ、適度な運動も取り入れて、年令的要素など自分のからだに合った生活を送り、体調の維持・増進を図ること。

イ 家庭問題や金銭問題等プライベートなトラブルが起きないように、平素から生活態度に気をつけ、問題がある場合は、信頼する人に相談するなど早期に善後策に取り組み、早期に解決すること。

ウ 職場の人間関係の善し悪しは、組織及び個人の力量を左右するのみならず精神面の健康を保持していくうえでも重要なことである。仕事を進める過程でのフォーマルな人間関係はもとより、勤務外における上司、同僚、部下とのインフォーマルな人間関係を良好に保ち、相互理解による明るい職場づくりを心がけること。

 

 

 

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