中間管理職の人が異変に気が付いて相談にのっても、さてそれから先どうしていいのか分からないのでも困りますし、どこへも相談するところがないのでは、早期発見が大切だといっても何にもならなくなります。
健康管理医へ必要ならそこから専門医へのパイプ作りは、メンタルヘルス対応には欠かせないものと考えます。ただ、精神科専門医については、いつでも相談できる体制作りは必要と思いますが、極端にいえば常勤で確保することは困難でもあるし、そこまでは必要ではないかもしれません。
これらのことに関連して、管理職の立場の人や健康管理者に対してメンタルヘルス教育が重要とされていますし、メンタルヘルス相談室の設置が方々で望まれていますし、少しずつ増えてもきているようです。これらのことについては、第3巻をご覧ください。