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これは、ある種の身体疾患でも同じような考え方ができるでしょう。糖尿病の人でも高血圧の人でも、それなりに健康管理に気をつけながらそれを持ったままで生活しているわけですから。

仕事はストレス、職場の人間関係もストレスといったところで、山の中で、絶海の孤島に一人で生活するわけにはいかないのですから、ストレスとうまくつきあっていくという考えに立つことが、結局、ストレスに強いということになるのでしょう。その点から考えれば、ストレスのあることに腹を立てても仕方がありません。今回は、それには詳しくはふれませんが、海外生活で不適応を起こさないためにはどうするのかということが話題になることがあります。海外生活でのストレスという調査もありますが、私が思うには、怒っては駄目なのではないかということです。日本と違うところでの生活で、日本ならこうだとか、日本人ならこうなのにといってみたところで仕方がないのです。よくいわれるのは、ある国では極めて時間の観念に乏しい、役所が不親切だなどといっても始まりません。それらのことがストレスになることは分かりますが、そこは日本ではないのですから、腹を立てないということになります。食習慣などについても同じようなことがいえるでしょう。このことはここで詳しく述べるつもりはありませんので一つの例として挙げてみました。

とはいっても、ストレスが様々な心身の不調の元になることも確かですから、どう対処していくかという解決の方法を考えることはもちろん大切です。

 

ストレスに対する心構え

ストレスから逃げない

ストレスとたたかわない

ストレスに腹をたてない

* ストレスは人生のスパイスである(セリエ)

 

 

 

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