日本財団 図書館


(表12)

051-1.gif

 

それの代表的な疾患がアの機能性精神障害で、狭義の精神病というのは、別のいい方をすれば、内因性ということで、多分に素因や遺伝的な関係のあるものと考えられます。ただ、それだから悪性の精神疾患ということではありません。環境要因による発症と考えにくいことが多いので、後で述べる疾病の予防の問題とか労働災害認定などでは、難しいことが多いことがあります。特に詳しい病気の症状などの説明は省きます。

神経症群としたのは従来診断でいう心因性の精神疾患群と考えてください。心因=ストレスとまではいえませんが、性格や素因も関係しますが、何らの精神的な重荷やストレスが発症の大きな要因となることが考えられます。この中で、労働災害認定でよく出てくる病気については、後でまとめて説明します。

イの更年期、初老期(退行期)、老年精神障害とウの器質性精神障害はどちらかというと精神疾患発症の要因の中では、生物学的要因、身体的要因というのが関与してくる疾患群と考えられます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION