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事実、海外勤務の人たちの調査をすると、このようなサポートシステムがきちんとしている企業ほど、ストレス状態に陥る職員が少ないということが分かっています。メンタルヘルス相談室のことは第3巻で取り上げています。

エの休みの日も仕事のことが頭から離れないというのは、これだけでも神経症の傾向だとさえいわれます。これは後のストレス症候群のところで、もう一度取り上げます。どこで話しても同じことなので、あえていいますと、よく日曜日は安息日だといいますが、これは宗教的なことは別として、私はメンタルヘルスの点からいうと、日曜日は働かなくていい日というのではなくて、もっと積極的に働いてはいけない日だと考えるべきではないのかとすら思います。もちろん、仕事によって違いますから、日曜日を休日と置き換えてもいいのですが、私たちは日常は大抵仕事に追われています。休日は仕事から離れてゆっくりすることが、次の週の仕事への準備になるということは言わなくても分かることです。忙しすぎる、余暇がないということがストレスの大きな要因となることは既に取り上げました。もっとも疲れがたまっている、気にかかることが多いという時には、時間があっても何もする気がしないということは当然あり得ることです。

キの週刊誌に興味がないということは、少し説明しておきますが、たくさん出ている週刊誌の批評をするということではもちろんありません。一般的に週刊誌では、一部は興味本位の記事もあるかもしれませんが、概して様々なその時その時の話題を取り上げていることが多いと思われます。自分の気持ちに余裕のない時には、このような出来事や話題にとても関心が持てないということになります。よく「電車の中で中吊り広告というのを眺めていると世間のことは大体分かってしまうよ」などといいますが、大抵の人は、ばかばかしいと思うようなことでも何となく知っているということがよくあります。「とてもそんな今の自分に直接関係のないことに関心は持てないよ」というのもどんなものでしょうか。

 

 

 

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