3) 海岸別、採取点別の出現種類数
図4.18に海岸別、採取点別の潮間帯底生生物の出現種類数を示した。
全体を概観するとL.W.L.の試料で出現種類数が多くなる傾向にある。最も多くの種が出現した試料は由比ヶ浜海岸LWLの8種で、次いで横須賀長浜海岸2のL.W.L.における7種であった。
全く生物が出現しない場合も多いが、潮位との関係でみるとM.S.L.で3〜5種の出現種類数を示すことが多かった。
H.W.L.の地点では、大部分の海岸で生物が出現しているものの、材木座海岸で5種類、由比ヶ浜海岸と熱海長浜海岸で2種類がみられた以外は、1種類のみの出現であった。
なお、個別の出現種を概観すると、L.W.L.の点では多毛類が出現することが多く、H.W.L.の地点では大部分の地点で砂浜海岸の高潮線付近で普通に見られるヒメスナホリムシが出現していた。