【細菌群の浄化能:水槽実験による研究例】
細井ら(1988)1、細井ら(1991)2は水槽実験と現地観測により好気性細菌による水質浄化能の評価を行っている。
細井ら(1988)は、造波水槽の一端に勾配1/20の合板による傾斜面を作成し、斜面部に細菌膜を形成し、溶存有機物としてスキムミルクを用い、その分解能を測定している。本実験ではCOD値の変化から有機物分解能を評価しているが、汀線から瞬間的に汚濁付加を与えた場合、波浪による拡散や細菌群による分解により、2時間後にはCOD値が約1/2までに減少することを示している。