浄化能 浄化能については、有機リン分解活性、脱水素酵素活性を指標とする有機物分解活性が測定されている。これらの指標と塩分、水温などの環境要因との関係をみると、表3.9のようになっている。 これをみると温度については、高い方が有機物分解活性は高く、塩分については海水の一般的な範囲では特に影響がないこと、pHについては海水の一般的な値(8.3程度)で活性が高いといえる。
浄化能
浄化能については、有機リン分解活性、脱水素酵素活性を指標とする有機物分解活性が測定されている。これらの指標と塩分、水温などの環境要因との関係をみると、表3.9のようになっている。
これをみると温度については、高い方が有機物分解活性は高く、塩分については海水の一般的な範囲では特に影響がないこと、pHについては海水の一般的な値(8.3程度)で活性が高いといえる。
表3.9 砂浜の有機物分解活性の最適環境条件
また、水産庁(1978)は1、砂浜を出入りする海水の有機物量や栄養塩量の変化を測定することにより、砂浜1m当たりの水質浄化能を調査しているが、その結果は以下の通りとなっており、この結果から有機分の分解と窒素の硝化が起こっていることを報告している。
表3.10 砂浜を出入りする海水の水質変化量
1 水産庁(1987):浅海域の海岸・海底形状変化に伴う影響調査総合報告書、昭和62年3月、pp.200-202
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