【底生生物相:葛西人工海浜における調査例】
三好ら(1990)は、葛西人工海浜の東なぎさ、東なぎさ砂浜上の底生生物相調査を行っている。
本人工海浜は泥質干潟的な性格を強くもっているため、外海に面した砂浜の生物相とは異なり、主な出現種は、アサリ、Pseudopolydora sp., Capitellidae、ヤマトスピオ、ゴカイなどの泥質干潟に出現する種が個体数で上位5種を占めている。
【底生生物相:葛西人工海浜、稲毛・検見川人工海浜における調査例】
赤澤ら(1991)は、葛西人工海浜、稲毛・検見川人工海浜、盤津干潟(自然干潟)の底生生物相調査を行っている。
優占種は富栄養化した内湾に位置する干潟的性格の強い多毛類が多くを占めている。また、人工海浜では自然干潟と較べ、季節による個体数変化が大きいことを報告し、この原因として人工海浜では水質や底質環境が不安定な状況にあるためではないかと考察している。