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43. 水のありがたさを、嫌という程味わう

長春外国語学校 735 鈴木和子

 

昨年と大きく違うとことは断水である。私の住んでいる区は9月以来週の半分ということもあったが現在は週1〜2日である。それにもある程度馴れてはきたものの水の有り難さを嫌という程味わった。

長春も日々発展し、学校周辺の汚い小さな店や露店はすっかり姿を消し、買い物には少し足を伸ばすことになったが決して不便ではない。宿舎は快適。様々なトラブルにも何とか対応してもらえ、問題はない。

 

44. 心配していた程寒くない

佳木斯大学 811 宮野富夫

 

宿舎の迎賓楼は空気がきれいで緑の豊かな構内にあり、静かである。迎賓楼に外事処があり外国人教師に気を使ってくれ、不十分なインフラ(停電、断水)も徐々に改善されている。部屋は単身者1室、同伴者2室でいずれもバス、トイレ付。台所、洗濯機は共用。室内から国際電話、Eメール可能。FAXは外事処にある。物価は日本の8分の1くらいで、味噌・日本茶以外は大体入手可能である。電気製品は品質が悪いものもあり少し高めである。食事は自炊できるが迎賓楼に注文することができる。学生食堂はすぐ近くにある。大学周辺には食堂、日用雑貨、食料品店があり、そこの人々も学生同様親切でしばしば心暖まる思いがする。大型スーパー(バス、10分)も開店。赴任当初はわからないことが多く学生によく教えてもらった。彼等は快く買い物や郵便局に同行してくれ、交流のよい機会にもなった。12月末、最高気温-20℃、積雪25cm、外は心配していた程寒くない。室内はスチーム暖房が入り繭の中にいるようだ。

 

45. 歩くのではなく、氷の上を滑って

佳木斯大学 804 小川幸枝

 

過去五年間前任者がそれぞれ使用したという、東向きの可愛いい一部屋に居住しています。何も問題はありません。入浴のための給湯は、夜7時30分〜9時までで豊富な湯はありがたいです。それだけに体を温めるだけで毎日この湯を捨てるのかと思うともったいない気がします。一日一時間限りの給水という職員住宅もあるそうですから。断水は夜間のみ。停電は長期宿泊者(留学生とロシア・アメリカ・韓国・日本の教師)次第。電気器具を一斉に使用すれば、ブレーカーが下がって真っ黒になります。電話は直通にしてもらいました。日用雑貨、食品、食堂など大学の門前の店で間に合います。学生食堂利用、自炊も可能です。(炊事場、洗濯場は共同)航空便は街の本局(バスで15分)まで行きますが、12月に入って外を歩くのは、たとえ2・3分でも注意を要します。人々は歩くのではなく氷の路上を腕を組んで楽しんで滑っています。

 

 

 

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