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“経済学者は“詩人”でなければならない”という合(相)言葉を唱えつつ、その発想は豊かで、“起業”を立ち上げた。(演習)

マーケット分析、消費者のニーズ、設備の投資、人材の育成、時代・人・世界への貢献、経営管理者としての義務と抱負、将来への展望等々どの生徒も中国の明日を拓いてゆく創意と価値観には素晴らしいものが見られる。後期は卒業論文作成(日本語文)となる。

●三年生(27名)は日本概況・事情の学習半ばにあるが、後期は精読を離れて実用上級日本語会話(一般/ビジネス)に力を入れてみようと思っている。日本語学習力の実力が“生きた会話”につながっていない。

●一年生(29人)は、とても活発に授業に参加、“日本語会話を大変に楽しんでいる。日本の歌も、詩も、諺も、慣用句も”1回でおぼえてしまい、まさに吸い取り紙が水を吸う勢いである。今後の展開・成長が楽しみである。

 

67. 欲しい視覚教材

黄山日語職業学校 815 宮崎弘之典

 

学生数約100名、中卒3年制(約20名×2クラス)及び高卒2年制(約30名×2クラス)、高卒クラスには聴講生が各々10名程おり、日本人観光客相手のガイド志望か、商店主及びその子弟あるいは従業員が多い。

学習への興味、関心の度合いは聴講生、高卒、中卒の順。

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68. 勢い詰め込み授業に

西安翻訳学院 776 鷲尾謙治

 

創立10余年となる外語系私立大学で教えています。「中日交流・標準日本語」を使用。

1) 三回生、第二外国語としての「日本語初級」の場合:週1回、休憩時間を挟んで、180分の授業をしています。教師も、学生も疲れます。週に二回に分けて教えたいと大学側に要請しましたが、かないません。来年の10月の検定試験に備えて、上記テキストの初級を終わらせることになっています。授業時間数が不足であるだけでなく、クラス規模も45名と大きく、勢い詰め込み式の授業になりがちです。板書の時間を節約するために、重要項目は模造紙にまとめて、中国と英語の説明を添えて提示しています。英語専攻の学生だけに、英語を使用できるのはメリットです。

2) 1回生・日本語専攻クラスの「初級日本語会話」の場合:本年誕生した新しいコースで、特別枠の優秀な学生達で、私立大学の学生ながら、Diplomaを取得するために特に国家の検定試験を受ける必要のない学生であり、10月に入学したにも拘らず、既に初数の上巻をほぼ終了。ここも、週に1回、3時間まとめて授業せねばならず問題です。我々以外に日本人スタッフがおらず、日本語専攻コースにしては時間数が不足しています。

 

 

 

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