それが2組ふり分けられた。その為時間割(表)が5度程かわり10月組と11月入学組の20時間の学習差をうめるのに困難をきたした。合併授業をやめて10月組と11月組にしたり、その為に教室が変更になったり、20時間分の補講をし、遅れの解消を図ったり、それもすべてその日の朝の連絡だったりで計画・連絡が時間的余裕を持って伝達されていない。初級の学習の20時間分はうめ切れないまま日語会話の試験に入った。(12月末)又、日語会話を三人の先生立会の元実施をするようにいい渡されたので採点基準を作り準備をして試験当日に臨んだところ、担当の先生が来なかったり、途中から入って来たりで、計画・連絡が念を押したのにもかかわらずと杜撰で不徹底である。本校で一番困った経験でした。
2] 又設備施設の点で改善か、改良が図られていない。
黒板は意思の黒板で画・磁石、等が使えず、その上白墨も粗製品である。又、教室での視聴覚教材は設備がないので日本から重い思いで運んだものが使えない状態である。それから本校は印刷がとても不自由で、教科書以外の副教材プリントが生かせた活用ができない、それは私にとって大変不自由をした点である。まだたくさんあるが紙面の関係でこれ位にとどめておきます。
56. 日本の書籍、出版物が圧倒的に不足
中山大学 800 末並純子
持ち時間 作文 4年2時間 会話 4年2時間 3年2時間 2年4時間
生徒数 4年31名 3年31名 2年15名
教材 会話 日語生活交際会話 2・3年使用 他は全て自主教材
何をどの程度学んでいるかはその都度確かめつつ進めている。
広州は大都市なので、報告会で語られている一般的な中国の学生像からはほど遠いかも知れない。春、秋に開かれる広州交易会には世界各国からバイヤーが中国製品を買い付にくる。その通訳として4年生は2週間出かける。出かける前は実習という謙虚さよりもアルバイト、つまり稼ぐことが全面に出ていたが、さすがに自分の力不足を痛感したようである。
日本人留学生も百人余り居り、各々言葉を教え合う場をもっている。しかし圧倒的に不足しているのは日本の書籍、出版物である。多くの物を読んで馴染むというより、限られた数の難解な文章の学習が中心である。自主的に多くの読もうという気持ちも希薄である。週刊誌、新聞の切り抜きをコピーして回覧したり、持参した小冊子を貸し出したりしているが滞りがちである。
会話は31人をどのように参加させるかという点に苦慮している。LL教室はあっても、他科の使用が多く、使えない、機器はすべて自前、持参したビデオは利用できないまま。