私の担当は、1年精読と会話、2年精読、3年商務日本語で、週10時間です。私は日本語教師養成講座中級まで修了したものの、指導の経験がないので、授業展開、資料の活用・学生の反応把握等で苦心しました。最初は参考書例で展開し、ありきたりの資料で指導しました。そのうちに学年・分野・教材内容により、展開・資料を工夫しなければ効果が上がらないことに気づきました。特に指導段階の重要性を痛感し、教材と日本事情の配慮を工夫して、興味・関心を確かめました。また、この段階で本時の課題を板書しておくと、展開しやすく、説明もポイントを落とさず、できることがわかりました。資料は、教材に適切なものが学校にありませんでした。自作資料が必要で、四苦八苦しました。そこで凡人社のスーパーキットを取り寄せました。しかし、そのままでは使用できず、参考にして、大きく自作して使用しなければなりませんでした。これは、資料を作るのには参考になりました。学生の反応は、授業中の発表でも、させ方で見られるようになりましたが、書かせたものを読むのが、より的確な把握であることがわかりました。
私の指導は、まだ模索段階で、流動的です。これからも試行錯誤の指導を続けなければなりませんが、学生が私の試みに素直にのってきてくれるのが、せめてもの救いになっています。
41. 使える日本のVHS
河南大学 803 多胡暢彦
現在、学生は2年生24名のみ。来年(2001)9月に新入生が入り、2学年になる予定。
99年度入学生については、中国人教師による「精読」、『新編日語』を使い二年間で4冊を終了させること以外に学習計画無し。外国人教師は「視聴説」「写作(作文)」「パソコン」を担当。「視聴説」は視聴覚と会話。週2回LL教室が使用できる。日本で録画したVHSビデオ視聴可。速度は標準のみで3倍速は不可。聴解教材は「毎日の聞きとり50日中級」「ニュースで学ぶ日本語パートII」他、日本語能力試験の過去問題など。上記教材は外語学院には無くすべて外教が個人的に用意、あるいは前任者の残したものなどを使用。
パソコンは、日本語科のものは使えず(修理中)外教個人のノートパソコン・ワープロを使用。ローマ字入力の練習、保存、ウインドウズの終了など基本のみ。
教材のコピーは今年度よりすべて自費。外教のものは学校負担。B5、2角・A4、3角・B4、5角(外語学院のコピー室)その他学内外は少し高い。
2001年9月からは1年(入門・初級)、3年(中級後期)となる予定。すべての教材を外教が個人的に用意しなければならない。学院には教材無し。資料室の辞典(広辞苑3版など)は教師の利用可。