13. 「中国語」厳禁のユニークな学校
上海江川日本語学校 808 前原剛
1年間で「会話」を身につけさせることを「ねらい」とした専門学校です。従って、教師も学生も、月曜日から金曜日までは宿舎に泊まり、「日本語」づけです。午前4コマ・午後4コマ、夜2時間の自習があります。入学後、3ヶ月経過したら、教師も学生も、「中国語」を使わないというユニークな学校です。中国語を話せない私にとっては大変ありがたい学校です。18歳から42歳までのさまざまな学生が5クラスに220名います。日本で働いた者・大学で日本語を学んだ者・日系企業で働いた者、夜間学校で学んだ者・独学した者・全く初めて学ぶ者などバラエティに富んでいます。上海市を中心に中国各地から集まっています。学習意欲に燃えていますから、教え甲斐があります。
常勤教師は5名で、緊密な連携を取りながら「基礎入門(日本人教師)・発展会話・日常用語・発展作文(日本人教師)・応用練習」を教えています。教科書は「しんにほんごのきそ」を使っています。私は作文を15時間教えています。5クラス×3
14. 「作文地獄」
河南師範大学 828 宇野雄二
2000年11月に、外国語学部が学院に昇格したのに伴って、日本語学科も「日本語学部」と名称を改めた。学部生には4年生24人、2年生40人、1年生47人と変則的だが、これは隔年募集が毎年募集になり、定員も増えたことによるものである。
私が担当する授業は、4年生の精読6時間と作文2時間、2年生の精読2時間と作文2時間の合計12時間である。4年生の精読は文字通り「精しく読む」ことだけに終始し、表現と内容の画面からのテキストの分析を、学生に次々と質問する形で進めている。2年生の精読は、2人の中国人教師が解説と練習問題を担当してくれるため、主に朗読に力を入れながら展開している。授業の初めには、前時の本文を暗唱させておいて教室で言わせ、さらに復習の質問をすることにしているが、学生には相当のプレッシャーのようで、これが終わると安堵の溜め息が洩れる。作文は4年生にはテーマ作文、2年生には重要句形を用いた短い作文を毎週書かせているが、書く側も添削する側も地獄の苦しみである。
学生は、農村出身の者が多く、至って真面目で勤勉である。彼らの明るい将来のためにも、今しばらく「作文地獄」を覚悟するしかなさそうである。
15. 3分の2が日本企業に就職
東北財形経大学 656 斉藤静代
私は国際商務部日本語科の学生に「新聞、雑読」(3、4年生)「作文」(4年)「1級聴解」(3年)を教えている。