5. 学生の質が高い「難関校」
中国人民公安大学 823 原連陽
1. 学校の特長
当校は中国公安局設置による公安関係幹部養成の大学です。従って文化局設置の他の大学とは異なって1]留学生がいない2]軍事教練が毎日ある3]公安関係の教科配当が多い4]政治性が強い、などの特長があります。にもかかわらず、外国語学部、文学部など全6学部が設置されており、キャンパスは本部のある木穉池校と(北京市西城区)学部のある団河路校(北京市大興県)の2つにまたがっています。
2. 担当教科および学年
赴任時に担当を依頼されたのは1]3年生21人(高級日語、日本概況、作文)2]4年生16人(作文、聴解、日本概論)の計12時間です。学生のレベルは3年生、4年生とも中級上と上級の中間あたりで、今後の指導いかんによっては大いに進歩する可能性をもっています。資料室、図書室等の日本語関係の文献も充実しており、LL教室やコンピュータールームなどの施設も備わっていますが、留学生との交流など「実際の日本語環境」が乏しいのが気の毒です。学生たちは一応に能力が高く、中国国内では北京大学に匹敵する難関校です。
3. その他
学部主任は日語の授業で、日本語学科には、その他4人の教師がおり、皆一様にレベルが高い人たちです。人間的にも友好的で質問のやりとりをよくしています。
6. 問題点の多い私立校
青島濱海職業学院 773 本間精一
1] 教育機器の活用が困難だった。
日本から持参したVIDEOを利用できない。標準日本語のCDを授業に活用する為に、VCD (約1万円)を自費で購入しなければならなかった。
2] プリント教材を作成するのに、いちいち上司の決裁が求められて困った。
3] 中間テスト実施要領が通知されず、大変困った。
後になって、クラス担任に報告せよとか、不合格者を1クラスか3〜4名出せ等言われて、その都度対応に苦しんだ。
4] 日本人教師の時間表が7〜8回も変更されて、大変困った。土曜日にも授業を割り振られた。
5] 学校行事等が全く知らされず残念だった。月暦・週暦も無い。
6] 8月に授業したのに、給料が1元も支給されないのは、納得しがたい。
7. 合い言葉は「言っても仕方がない」
青島濱海職業学院 781 佐藤恭子
中国マニア、中国通と周囲から呆れ返られてきたが、いざ腰を据え、現地に埋没したフリをすると、やはり胃炎になる。海風の吹き渡る夜などは、ワールドラジオを耳に、中国人なみの痰を吐きつつ、バカなお人好しのピエロめ!と家人を押し切り出奔してきた罰を受けている気分になる。