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2] 廊下について

図20の右に示したのが理想的なトイレヘの廊下の設計図です。

廊下について注意すべきことは、1]歩くのに邪魔になる物を廊下に置かない、2]廊下の照明は可能な限り明るくする、3]廊下の床は滑りやすい材質のものを使わない、4]スリッパなどの脱げやすい上履きを使わない、5]可能なら両側の壁に高さ75-80cmの手摺りをつけることなどがあげられます。

また、痴呆の進んだ老人は、トイレがどこにあるのかわからないことがあります。トイレのドアに壁紙を貼ってドアの色を周囲の色と変えたり、バラの造花をつけてトイレのドアが一目瞭然にわかるよう工夫をすることもよいでしょう。要は、お年寄りが一目でここがトイレだとわかるようにすることがたいせつなのです。

 

3] トイレについて

図20の左は理想的な在宅老人のためのトイレの設計図です。

トイレの広さは、車椅子が入る大きさが理想です。少なくとも介護者が一緒に入ることのできる広さが必要です。便座には褥瘡防止のために、ゴム製の温かい肌触りのクッションをつけてください。また、お年寄りが骨折を起こしやすい場所は浴室やトイレですから、床には滑らない材質のものを選んでください。便器は洋式がよく、座ったときに踵がきっちりと床につく高さのもの(45-45cm)を選ぶこと、壁または便器に身長の半分より10cmほど高い手摺りをつけてお年寄りが立ったり座ったりするときの支えになるように、車椅子が入ったときに手摺りが邪魔にならないように取り付ける工夫が必要です。

 

 

 

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