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図10-2 尿流動態検査曲線

混合型=上段の曲線(排尿筋圧)に示したように発咳が膀胱収縮を起こす原因となっています。その後、発咳努責を繰り返し尿もれは生じたが排尿動圧の上昇は認めませんでした。

 

このほかに、混合型の膀胱圧波形とは、尿を溜めている期間中に上述した2つの型の尿もれが混在しているものをいいます(図10-2)。

表10は私が調べた18歳から75歳までの女性115例の尿流動態検査法の結果です。尿道の締める力が弱いために尿がもれる型が約半分、尿を溜めている期間中に膀胱が異常収縮して尿がもれる型が30%、両方が混在している型が20%でした。この調査は20-60歳の女性が主となっていますが、ほぼ同じ割合で高齢者にも認められています(表11、Ouslander、1987)。

 

 

 

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