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おむつの交換回数は1日6回以上が望ましく、1日4回ですと10人のうち6人はおむつかぶれや褥瘡が出てきます(上田、1988)。おむつの交換回数が多ければ多いほどよいのは当然ですが、それだけ人手を必要とし、費用も高くなるので限度があります。おむつ交換回数の目安は通常の排尿回数と同等またはそれ以上と考えますと、1日7〜8回が適切でしょう。おむつ交換回数は用いるおむつの尿吸収量や素材(布、紙など)によっても異なりますので、十分に検討した上で決めるべきでしょう。もしも、おむつかぶれを起こすことが少ない下着ができれば、さらに臭いを消すような下着ができれば、患者さんも介護する人も楽になるにちがいありません。このため、私たちは後の章に述べるような下着をつくりました。

 

 

 

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