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痴呆と尿もれとの関係

 

鹿教湯病院での高齢者の尿もれと痴呆の関係調査から、痴呆のあった58名のうち尿もれがあったのは89%、痴呆のない99名のうち尿もれは68%であり、痴呆があると尿失禁の頻度が高いことがわかりました(表9)。また、痴呆の程度が進むにつれて尿失禁の出現頻度も高くなることもわかりました。痴呆患者に尿失禁が出てくると、予後が悪く短命との報告があります。高度な痴呆患者の尿もれ対策としては、おむつを使用するしかありません。

特別養護老人ホームに入所中の多くの患者さんは、おむつを使用しています。

 

表9 高齢者の痴呆と頻尿/尿失禁との関係(鹿教湯病院)

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*失禁群頻尿率:81/92(88%)

*非失禁群頻尿率:74/106(70%)

 

 

 

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