日本財団 図書館


その中での悩みや疑問を見て、その都度アドバイスをしていくことで、保育士同士の共通理解ができるようにしています。保育士と給食調理員、用務員と色々な人との関係も重要なことです。昼の休憩時間は、少しでも他の職員と接することができるように考えています。

 

今後の展望

乳児保育園として、3歳までの人格形成の大切な時期の子どもたちが、心身共に健全に育つよう目配り、気配りをしながら発達を援助し、基本的生活習慣(食事、排泄、睡眠、清潔、着脱)の自立と、自然との触れ合いの中で、本物との出会いを大切にして、色々な体験活動を充分させて、一人ひとりの気持ちを受容し、存在感を認め信頼関係を築くことが大切です。私たち保育の仕事の基本は、養護と教育が一体した中で豊かな人間性を育むことです。人間の営みである基礎、いわゆる基本的生活習慣、生きる力、思いやりを育てることで、子どもの自発性、主体的な活動の援助をし、身につけることの内面性(心情、意欲、態度)を育てることです。

外から客観的にとらえるよりも、内側からとらえ、子どもの心に触れる保育をめざすことによって、今を最もよりよく生きる喜びを味わわせ、生きることに対してその時、その瞬間を大切に、情愛に満ちた太い絆を形成すると共に、根気よく人間づくりの教育を進め、いつも子どもの心の目の高さになって育てていくことが大切です。児童憲章に、「児童は、人として尊ばれる。児童は、社会の一員として重んぜられる。児童は、良い環境の中で育てられる」と宣言されていますが、子どもの最善の利益が主として考えられたものです。また、保育所保育指針にありますように、「生きる喜び」「たくましく生きる力」を備えていくには、これからは、体験学習が繰り返しできる環境づくりをすることを忘れてはなりません。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION