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しかし、時間ばかりかけて話し合っても実行が伴わなければ無駄です。一人ひとりが自分の果たすべき役割を実行し、その時、その場面に応じて、臨機応変な対応ができる保育士であることが大切です。特に、乳児保育は、複数担任であるため、役割分担に従って、自分は何をすればよいのか、どこまですればよいのか、他の保育士の動きを見て、状況を把握して、自分の働きを判断して動かなければ、相手の保育士に迷惑をかけることになり、保育がスムーズに流れなくなってしまいます。また、日々の保育の中で、お互いに信頼関係が築かれていないと、ギクシャクとして、子どもに悪影響を及ぼします。職員同士、気が合う人もあれば合わない人もいます。しかし、仕事上は、プロとして、感情に流されることのないよう行動できることが大切です。そのため、職員会議の場で自分の考えをしっかりと言い合えるように、常に、保育現場で色々な事柄をするにあたり、「なぜ」「だから」「○○する」ということを考えて行動できるように訓練することです。

リーダーは、一日の保育の流れを総括して、先に立ってリードする人、サブは、リーダーのサポート、援助をする人、他の保育士は、後始末や片付け、準備、援助をする人、これらの役割分担は、ローテーションを組んで順番にしています。3人の関係がうまく行かなくなっていると、子どもの情緒が不安定になり、泣くことも多くなって、一日中落ち着かない乳児室になってしまいます。他の保育士がしてくれているわ、見てくれているわと思って言葉で伝えないと、花が水不足になり、枯れてしまっているというようなこともあります。配置の大切さと共に、言葉の掛け合いも大切にしなければなりません。担任同士で一日の保育の反省をし、明日への目標を立てて提出しています。

 

 

 

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