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「風邪かな? と言われるが、もう10日も同じ状態が続いているのです」と相談を受ける。「お母さん、妊娠しているのではないの?」と尋ねると、「はい、妊娠している」と言われる。そのことが原因ではないのかと話したことで、お母さんの関わりも変わったと同時に、発熱も治りました。また、慣らし保育も終わり、今日からお母さんが本格的に職場復帰するという日、精神的発熱を催すことがよくあります。

 

健康管理(感染症)

冬になると、風邪引きの子どもが多くなります。一人の子どもがかかると、あっという間に伝染して、全員といってよいくらいかかってしまいます。そうなると、下痢をして灰色便、酢っぱく鼻をつく便、粘液の混じった便等が見られるようになり、医師に診察をしてもらうよう連絡をとります。風邪をひくと次は中耳炎をおこしやすく、泣く子もいます。微熱が続き、機嫌が悪く、保育士から離れない、どうもいつもと違うので「中耳炎かもしれないので、耳鼻科へ連れていってみたら」と伝え、診てもらったら中耳炎だったり、登園してきて、機嫌が悪く、いつまでも激しく泣くので、抱いているとしばらくして耳垂れが出て、その後は、けろっとして遊びだす等、様々なことがありました。また、水痘、とびひ、結膜炎、7、8月の水遊びの時期には、このような症状の病気にかかる子が多いので、早期に病院に行っていただくよう連絡ををとります。

 

職員の共通理解

保育園生活の流れを支えていくには、職員の共通理解と信頼関係が基本となります。一人ひとりの保育士が、前向きな気持ちと意欲をもって保育できるよう、日々の話し合いや意見交換ができる場をつくること。

 

 

 

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