頸椎、脊髄がしっかりとしてくると、脳からの指令によって尿意を訴えるものであるから、日常の子どもの姿を見て習慣づけていくようにします。
<睡眠>
眠りは、呼吸や食欲と同じように、生きていくためや次への活動のためにも、必要な本能的な欲求です。
月齢や個人差によって差はありますが、3か月から6か月児は、その子に合った睡眠時間で、眠ったり、起きたり仮眠状態であったりと様々です。7、8か月くらいからは、午前に20分くらい眠り、午後は90分間の眠りで午睡をさせていきます。シーツを掛けた布団の上に自分のバスタオルを敷き、ガーゼまたは綿のカバーを掛けた毛布と軽めのベビー布団を掛けてもらって眠ります。夏は、バスタオルを2枚用意し、寝ゴザの上にバスタオルを敷き、もう1枚をお腹に掛けて、涼しくして快適に眠れるように配慮しています。服装は、軽装にし、首のまわりをゆるめて楽な状態で眠らせます。30分以内には、冬でも汗をかきます。午睡後は、衣服の取り替えをして整えてやります。
おねしょをした場合の布団の始末については、そのまま干したりすることのないように、正しい処理の仕方を指導しておかなければなりません。
<着脱>
真夏の場合は、1枚にして汗をかくたびに拭いてやります。春秋には、朝夕の冷え込み、昼間との気温の差が著しいことがありますから、保護者は登降時には1枚上着を着せ、日中は保育士が1枚脱がせて、動きやすく暑すぎないように調節し、袖丈の長い場合は、袖口をきちんと折って活動しやすいように整え、いつも気持ち良い状態にします。