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検診担当保育士は、連絡ノートに保護者からの連絡事項や欠席する子どもからの連絡等を具体的に記録し、各クラスの担任に手渡し、各担任は目を通して一人ひとりを把握しておきます。日々の記録は、熟知して異常の早期発見に役立つようにしています。

 

基本的生活習慣

<授乳>

1日24時間サイクルを考慮して、大体朝7時頃、ミルクや母乳を飲ませてもらうようにしています。7時に飲めば4時間間隔で11時、15時、19時となり、保育園の3歳未満児の昼食時間が11時でおやつが15時、降園してから19時(延長保育の場合は保育園で飲みます)と保育園のリズムとしては理想的だと思っています。しかし、体調の善し悪しや、欲しくなくて飲まなかったりした場合は、その時々にその子に合った間隔時間で与えます。また、連休明けや月曜日の授乳には大変神経を使います。何故ならば、休日は一番信頼している母親と一日過ごして母乳を飲み、欲求の充足ができているから、哺乳瓶から与えられる乳首にはなかなか吸いつかず、飲んでもらえません。けれども、空腹を訴えて泣き叫ぶ乳児の姿を見ると絶対に飲ませてやらなければなりません。時間をかけ、優しく声をかけてあやしながら園庭を歩いたり、年長児の遊んでいる姿を見せたりして、気分を変えていくとうまく吸いつきます。その時、目が合うと飲まなくなる子もいるので、充分に気をつけながら、「おいしいね、いっぱい飲もうね、よかったよかった」と祈るような、心で手を合わせるような気持ちで、ほっと安堵します。保育士と信頼関係ができ、情緒が安定した時は、安心して抱かれ、じっと目を見つめ喜んで飲むようになります。

 

 

 

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