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食事や睡眠は、信頼できる保育士の関わりでないと応えてくれません。寝つくことについては、やっと眠ついたと思っても、すぐに起きてしまいます。食事も「いや」と横を向いて泣いてしまいます。入園して1か月間(個人差はありますが)は心身の状況に気をつけ、園生活の中で養護のもとに、その子の事を中心に考えてしっかりと子どもを受け入れてやり、母親にも保育園を信頼してもらいます。2か月〜5か月くらいまでの子は、ミルクを飲めば4、5日で慣れますが、6か月以降になると、10日〜20日くらいはかかります。しかし、慣れたからといって安心はできません。泣くだけでなく、ミルクも全然飲まなくて一睡もしないで疲労の蓄積をすることで、神経系の下痢、嘔吐、発熱という病気になることもあります。一人ひとりの状況は違いますが、その子の不安感や緊張感を上手に取り除いてやるよう、家庭と保育園がお互いに連携をとるようにしています。

 

一日の生活の流れ

<朝の検診>

保育士は「○○ちゃん。おはよう」と笑顔でやさしく言葉をかけ、子どもの手を握ったり頬に触れたりして触診をし、きめ細かく顔ぼう、体温(検診の場所で保護者に検温してもらって保育士に体温計を見せて、お互いに確認します)、皮膚の異常の有無、清潔、健康状態を観察して、検診簿に登園時間と体温を記録します。

保護者は、別表にある用紙に、子どもの睡眠時間、食事時間、食事の内容、便の有無及び性状、健康状態(風邪、下痢、機嫌悪し等)を記録します。そして、おむつを取り替え、パンツの場合は便器にささげてもらって、洋服、下着、おむつ、食事用エプロン等を自分の子どものタンスの中に整理(保育士が取り出しやすいように、決まった場所に)してもらいます。

 

 

 

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