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乳児を担当する保育者は複数になるので、詳細に記録し正確に理解して、個々を大切にしながら保育する重要性を感じています。

 

保育環境(人的、物的)

0歳児は低月齢児と高月齢児を9人ずつ18人の子どもたちを3人ずつ6人の保育者で、1歳児は21人の子どもたちを5人の保育者で構成したクラスで運営しています。

他に主に乳児の養護面、栄養面を指導、管理している看護婦が一人配置されていて、子どもたち一人ひとりの心身の発達を見守っています。体調不良児が出たときなど経験上から的確に判断し、その後の指導をしたり、降園まで心細い思いをしている子どもに付き添ったりと頼もしく安心できる存在です。

一日の流れは登園、着替え、遊び、体操、おやつ、遊び、給食、午睡、おやつ、遊び、着替え、順次降園ですが、0歳児の午睡は早く目覚めた子どもよりフリールームで遊びます。0歳低月齢児は睡眠時間が一定していない時期は個々に合わせて遊び、睡眠、食事をすすめています。

一応の流れはありますが、その日の体調や家庭での状態(保護者との関わりや親密度、睡眠時間)などにより機嫌が違うこともありますので、年齢が低いほど、その欲求が満たされるよう保育者が一対一で関わりを持ち、情緒を安定させることもあります。

一時預かり児が入った時はもちろんですが、こういう時もフリーの保育者が子どもと一対一で関わりを持ちながら、クラスの中に自然と入っていけるよう配慮しています。

最近は家庭での生活が不規則気味である上に、善悪のけじめがついていない子どもが多く、思いどおりにならないと大声で泣いて自分自身をセーブできず、また他児にかまわれるのを嫌がるので、落ちつくように抱っこやおんぶなどをして、スキンシップを持つよう心がけています。

 

 

 

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