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保育の中では医学的健康管理が大変大きな位置をしめています。

保育士・栄養士・看護婦が一体となって、子どもが毎日元気で楽しく過ごせるように情報交換を常に行い、園全体で、子どもたちが心身共に健やかに成長することを願っています。

 

家庭連絡の実際

家庭連絡の方法として、個々には、『生いたちの記(睡眠時間、朝食・夕食の内容、排便の有無、体温、家庭の状態など生活がひと目でわかる日記形式のもの)』への記入や口頭での伝達、また全員に伝える場合はプリント配布、掲示(保護者が常に目にできる場所に)の方法をとっています。しかし、記入していても大切な事は、送迎の時に「記入しておりますが―」と、再度口頭で伝える事にしています。するとお互いにより通じ合い信頼関係が生まれます。家庭と園との緊密な協力があってこそ子どもは安定すると思います。

前述の『生いたちの記』は、異常発見はもちろんのこと、1日24時間を通じて生活リズムを考え合うためには不可欠です。ところが、記入することが苦手な保護者、忙しくて見れない・書けないという保護者がいるのも現実ですが、記入しなくても園からの便りには関心があり、楽しみながら期待して読んでいる保護者もいます。そのような保護者には、絶えず口頭でも連絡をとっています。

また、すべて記入というわけにはいかない内容もあります。“記入したものはずっと残る”という事をふまえて、親にとって不愉快なことプライドを傷つけるようなこと等は記入せず、相手の立場にたって直接口頭で伝えることにより、お互いに親密感が湧き、家庭との連携が図れます。

また、乳児クラスの場合は複数担任ですので、連絡事項は統一し、口頭で伝える時は、必ずクラスリーダーが対応しています。

 

 

 

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