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また、毎日の保育の中で、子どもの健康状態をしっかり把握することは、とても重要なことです。登園時、家庭との連絡をしっかりとり、視診・触診・検温を丁寧に行えるように、保護者に余裕を持って登園するように指導しています。そして、保護者と話しながら子どもの表情・機嫌・怪我の有無等、全身状態をチェックしています。体温に関しては、個々の平熱を把握し、要注意の子どもは、様子を見ながら睡眠後、再検します。排せつについては、おむつ交換をしながら排せつ物の観察を行っています。

日々、仕事に追われる中、どうしても休めず、薬持参で登園する子どもも受け入れていますが、与薬依頼書を必ず持参していただいています。本来、家庭でゆっくり過ごした方が、一日でも早く治り、保護者とのスキンシップが大切であることも時には助言しています。

また、クラスで伝染病が発症した場合、他のクラスにも連絡し、保育士がしっかりと視診するよう声かけをし、早期発見に努め、保育中、身体に変化が見られたら、別室にて看護婦または保育士が側で見守りながら保護者のお迎えを待つようにしています。他児への影響を考慮し、保護者にも登園前の視診をしていただくように指導しています。伝染病にかかった場合、「登園しても良い」という医師による完治証明書を持って登園していただくようにしています。予防接種に関しても、保健所の情報を保護者に提供しています。

保育の中に、外気浴・乾布摩擦等を取り入れ、皮膚の抵抗力を強くしたり、沐浴・手洗い・うがい等を指導しながら、身体の清潔に心がけています。

元気で登園しても、いつ事故が起こるかわかりません。保育室の安全管理や睡眠時の突然死の防止には十分注意し、保育士が常にそばで見守るように努めています。

 

 

 

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