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また、乳児は、消化器機能・腎機能等まだまだ完全に発達してないことを配慮し、消化のよい薄味の調理工夫もしています。

家庭と同じように給食に対しても、一人ひとりの摂取量や偏食・アレルギーの有無等様々です。少食の子どもに対しては、他児よりも少なく盛ったり、偏食の子どもに対しては、決して強制することなく、食べられたら大いに褒めてあげるというように、母親のような温かい愛情をもって接することが、大切であり、急がず徐々に目的に向かって指導します。また、アレルギーに関しては、家庭との連絡だけでなく、医師の指示もしっかりと受け止め除去食等で対応しています。

保育と給食は、常に密接な連携をとりながら、一体化することがとても重要です。そのためにも、献立を考える栄養士・給食をつくる調理師・園児の給食の摂取状況を把握する保育士が、日頃から意見交換を行う場を設け、円滑に実施されるよう努力しています。そして、栄養に関してだけでなく、給食時の衛生面・しつけ等も指導するようにしています。

 

健康管理

乳児は、一生のうちで一番発達の著しい時期です。ですから、私たちは常に、一人ひとりの成長、発育状態を把握するように心がけています。

当園では、嘱託医により毎月1回、健康診断を行っています。それは、乳児期は抵抗力が弱く、風邪にかかりやすかったり、伝染病にかかりやすい時期でもあるからです。健康診断により、早期に異常を発見したり、病気の予防につながることもあります。

 

 

 

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