園児たちの賑やかな声に誘われて、お年寄りも庭に出てきます。お年寄りは体力もなく、敏捷でもないので、なかなか園児と一緒に遊ぶことはできませんが、園児の動きを追うお年寄りの表情も輝きます。
園庭での遊び以外にも、老人ホームのお年寄りとの交流は、日常的に行われています。2歳児はホームを訪問して、一緒に歌をうたったり、手遊びやボール投げを楽しみ、ほのぼのした情景が展開されます。
優々保育園と亀令園の合同行事も、年に数回開催されています。6月の「蛍の夕べ」、8月の「夕涼み会」、9月の「長寿感謝祭」の慰問、12月の「亀令園まつり」、3月の「交流会」と、たいへん賑やかで楽しい交流の輪が広がります。
現代は核家族の世帯が多く、お年寄りと同居している世帯が少なくなっています。そのため、お年寄りを身近に知らない子どもが多いようですが、「優々保育園」の園児は、「おじいちゃん・おばあちゃん」を身近な存在と感じ、思いやる優しさが自然に育まれているように思われます。
自己評価
まだ武蔵野の面影を残している雑木林や茶畑。「優々保育園」の園児も職員も、四季の移り変わりを肌で感じることができる自然環境。そのうえ、日々の保育や行事を通して、地域の方々やホームのお年寄り等、多世代交流があります。
保育園の規模もあまり大きくなく、幼い子たちがのびのびと、ゆうゆうと、人間本来の優しさが育まれる家庭的な雰囲気で運営されています。