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建物や設備は機能的に整備されています。内部環境も保健衛生の配慮が行き届いて、安全性が高いと自負しています。

職員は全員で23人います。年代もさまざまですが、このことは、人間性豊かな保育を進めるには、理想的ではないでしょうか。また、保育士たちの関係はもとより、全職員が和気あいあいとしていることは、幼い子にとって、何よりの保育条件ではないでしょうか。当然、職員と保護者の関係も円満です。

常に優しい気持ちを保つことをめざし、精いっぱい、小さな子どもたちの幸せを願って保育させていただいていることを、誇りに思います。乳児保育も老人福祉も私の天職であったと、感謝でいっぱいです。これからも一日一日ていねいに、物事をきちんと観る心を忘れず、保護者・職員と力を合わせて、子どもの幸せづくりに汗してまいります。

 

今後の展望

「少子化」時代を反映して、健やかに子どもを生み育てる環境作りが進展しています。とくに乳児保育に対する社会的認識は、急速に高まっています。うちの子よその子みんなの子。三つ子の魂 百まで。

乳児保育は、生涯にわたる人間形成の基礎を培う、一番大事な時期の仕事です。乳児保育の質を高めるために、職員の自己学習や研修を通して、人間性と専門性との向上が、いっそう強く求められます。

また、若いママたちの心理的サポート体制作りにも、力を注がなければならないと考えています。家庭や地域社会の養育機能が低下して久しく、子育てに重要なパワーを発揮するはずの若いママたちが、ともすれば不安や孤立感に陥りがちです。「だいじょうぶよ、わたしたちがいるから!」といえるよう、サポート体制作りが急がれます。あわせて、さまざまな保育サービスを総合的かつ積極的に展開して、地域のおける子育て支援の核としての役割をつとめてまいります。

 

 

 

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