その点、園では家庭と違って同年令児がいて、参考になります。そのためには、日頃から、一人ひとりの心身の発達をよく観察して、理解しておく必要があります。
たとえば他の子と比べて異状を察知したときは、親を交えて多面的に話し合うことで、育児の方向を探ります。家庭も園も、あくまでも子どもを中心に物事を考え、問題を共有化し、それぞれの役割を果たして、子どもの心身の発達を援助します。同時にこの機会が、「親」という自覚の萌芽につながるのではないでしょうか。
家庭との連携
家庭と保育園との連絡手段としては、口頭によるものの他に、双方向の連絡帳と保育園だより等があります。緊急時には、掲示の方法をとります。
1] 連絡帳
24時間の生活リズムを把握するため、食事・ミルク・離乳食・睡眠・排便・体温・その他健康の異常について時間を追って記入します。下欄に子どもの様子を記入できるようになっています。
=記入例 家庭より=
昨日は、夜12時にやっと寝ました。寝る前に、お父さんが帰ってきて、とても楽しくなり、はしゃいで遊んでしまったのでした。やはり、夜の12時は遅すぎでしょうか。朝は眠くて、やっぱりご飯を食べず、果物しか食べませんでしたが、機嫌は良いのでよろしくお願いします。
=記入例 保育園より=
夜遅かったので、どうしても眠くなり、朝8時頃から1時間程眠りました。