そのため、保育ニーズも多様化しています。地域ぐるみの育児支援が求められるゆえんです。保育所は、多面的な機能を求められています。
保育所・子・親のスムーズな関係が、園児にとって、一番幸せなことです。しかし、保育士と若いママたちとの考え方・関わり方の違いが、幼子にどのように影響するのか、懸念されることです。
実施上の課題
先にも触れたことですが、「産休明けから3歳未満」限定保育に、疑問を抱く保護者の声が多くなっています。小学校入学までの一貫した保育が、今後の大きな課題となっています。
乳児の入園時面接のポイント
入園の申請手続きが終わると、親子に面接を行います。親子がリラックスできる雰囲気を配慮して、これからの集団生活が可能かどうか、心身の状態や生活面をていねいに聞き取ります。
1] 乳児の生活歴の把握
・母子手帳を参考に、出生時の様子、発育状況、既往症、予防接種の把握。
・母子感染による垂直感染(ウイルス性肝炎や梅毒、エイズなど)有無の確認。感染がある場合は、二次感染を防止するため園医に連絡します。
・発育状況や健康状態に問題があった場合には、園医に連絡して指示を受けます。
2] 生活習慣の把握
・食事、ミルク、離乳食、排泄、睡眠、嗜好などできるだけ詳しく把握します(食物アレルギーによる除去食がある場合は、さらに詳しく把握します)。