日本財団 図書館


ていねいな思い出ノート作りは、小規模な乳児保育園だからこそ可能であるのでしょう。

毎年、保護者との面談の時や、お別れ会が近づいてくると、「小学校にあがるまで、優々保育園に居られるようにしてほしい」と要望が高まります。応えることができないのはまことに残念ですが、こういう保護者の要望は、保育の質の高さを認められたことと受けとめて、大きな励みとしております。

 

行政の反応・評価

保育園の社会的役割は、「子育てと仕事の両立支援」から、「地域の子育て支援」に変わってきています。保育の専門機能がある社会資源として、地域ぐるみで子育て支援することは、時代の要請でしょう。

優々保育園は、平成10年度より、「所沢市エンゼルプラン」に基づいて、地域子育て支援センターを委託されています。

人口10万人に対して1箇所の委託で、所沢市では3箇所。優々保育園は、主に、市内西部地域の子育て支援を任されています。このことも、私たちが積み上げてきた保育の営みが、行政にも評価された証しといえるでしょう。

支援事業の内容は、休日保育、一時保育、短時間保育、時間延長型保育、育児相談、育児講座、育児サークルの育成・支援等です。

これら多岐にわたる事業を積極的に実施してきた中で、着実に地域に根差した保育所運営が進行しているのです。

平成12年4月1日現在、所沢市の人口は約32万8,000人になり、保育所数は公立20園、私立14園。3,310人が通園していますが、待機児童も多く、最近は緊急を要する利用者が増える傾向にあります。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION