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昭和48年、埼玉県と所沢市の指導によって、施設を改造拡張しました。あわせて「社会福祉法人若狭会」を設立。産休明けからの0歳児保育所として、定員30人の「狭山ヶ丘乳児センター」が設立されました。

場所が駅に近いこともあり、保育園に赤ちゃんとベビーカーを託して、振り返りながらも急いで駅へ走るお母さんたち。その後ろ姿に、「大切な赤ちゃん、しっかり守ります」と、あらためて誓う毎日でした。

平成10年、狭山ヶ丘乳児センターは、若狭会が経営する特別養護老人ホーム亀令園に隣接して改築されました。建物の老朽化と、多様な保育ニーズに対応できるスペースの必要性ゆえですが、幼子たちとお年寄りの日常的な交流の重要性も、大きな動機です。

こうして、園の名称も「優々保育園」と改めて、職員一同、新たな気持ちで再スタートして、今日に至っております。

 

保護者の反応・評価

小規模保育園ならではの保育―それは、家庭的な雰囲気の中で、一人ひとりの園児にきめ細かな保育ができることだと言えます。

例えば、開園当初から続けている、和紙で手作りした小さな「思い出ノート」があります。1年間の園児の保育園生活の写真を撮り、保育士が一枚一枚に心を込めて、ちぎり絵やコメントを添えて作成したものです。3月のお別れ会で、それを手にした保護者の喜びの輪は、感動を呼びます。

20数年前に卒園したある園児の保護者は「あの思い出ノートは我が家の宝物ですよ」と言いました。

 

 

 

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